IPMIカードのAOC-SIMLCについて、実際に使用してみて、使い方や他のIPMIカード(SIMSO、SIMSO-HTC)との違いなどについて調べてみました。

今回利用したマザーボードはSupermicro X7DVL-Iです。

AOC-SIMLCについて

SIMLCカードは、SIMSOとは違って専用LANポートを設置するためのコネクタはありません。マザーボード上のLAN差込口を共用して通信する事になります。この点では、SIMSO-HTCと同じようです。

ただし、今回はHTC版ではないので遠隔操作用のWebインターフェイスを利用することができます。

IP/MACアドレスの設定

IPアドレスやMACアドレスの設定方法は、SIMSOなどと同様です。ドライバCDに含まれるipmicfgというプログラムを利用します。

まずは設定をリセットします。

$ ipmicfg -fd

その後、MACアドレスと、IPの設定をします。今回のマザーボードとの組み合わせでは、設定するMACアドレスはIPMIカードに貼られているものにします。 (IPMIカードとマザーボードとの組み合わせによって設定は異なります。具体的にどのように設定するかは、Supermicroのマニュアルに記載されています。)

$ ipmicfg -m (IPMIカードのMACアドレス)

IPアドレスは、手動で設定するか、DHCPで設定するかを選択することができます。 DHCPを利用する場合は、以下のようにします。

$ ipmicfg -dhcp on

DHCPを利用しない場合は、DHCPを無効にし、ネットワーク上で有効なIPアドレスを設定します。

$ ipmicfg -dhcp off
$ ipmicfg -m (設定するIPアドレス)

IPアドレスの確認はipmicfgコマンドでできます。

$ ipmicfg -m
IP=192.168.20.236 MAC=XX:XX:XX:XX:XX:XX

IPMIカードに対して、正しいIPアドレスが設定されると、 IPMIカードが利用できるようになります。 ipmipingでIPMIカードに接続できるかどうか確認します。

$ ipmiping (IPMIカードのIPアドレス)
ipmiping 192.168.20.236 (192.168.20.236)
response received from 192.168.20.236: rq_seq=16
response received from 192.168.20.236: rq_seq=17

コマンドラインからの利用方法

SIMLCを利用するとき、SIMSOやSIMSO-HTCと同様に GNU FreeIPMIなどのツールを利用することができます。その方法に関してもまったく同一に利用できます。以前に書いたものをまとめて記しておきます。

・電源の状態確認
$ ipmipower -h (IPMIカードのIPアドレス) -u (ユーザーID) -p (パスワード) --stat
・電源の操作
# 電源ON
$ ipmipower -h (IPMIカードのIPアドレス) -u (ユーザーID) -p (パスワード) --on
# 電源OFF
$ ipmipower -h (IPMIカードのIPアドレス) -u (ユーザーID) -p (パスワード)
--off
# 再起動
$ ipmipower -h (IPMIカードのIPアドレス) -u (ユーザーID) -p (パスワード) --reset
・シリアルコンソール(SoL)
$ ipmiconsole -h (IPMIカードのIPアドレス) -u (ユーザーID) -p (パスワード)

ipmiconsole(シリアルコンソール)に関しては、画面が文字化けしてしまったり、まったく表示され無かったりという問題がたまに発生しました。これに対する対象方法もSIMSOと同じです。 IPMIViewや、後述するWebのインターフェイスを用いてボーレートを BIOSのConsole Redirectionや、/etc/inittabにかかれた値に合わせることでそれらの問題を直すことができます。

Webインターフェイス

冒頭にも書いたとおり、SIMLCではWebのインターフェイスが利用できます。利用方法はSIMSOと同じで、WebブラウザのアドレスバーにIPMIカードの IPアドレスを入力することでログイン画面を出すことができます。

細かい利用方法も、SIMSOの場合とほぼ同じです。

まとめ

SIMLCは、サーバーの操作に関してはSIMSOとほとんど同様に利用できます。ただし、MACアドレスや、IPアドレス、DHCPの設定に関してはマザーボードとIPMIカードの組み合わせによって異なってくるのでマニュアルで確認する必要があります。