2006-10-08

先日のXeon 3060(Conroe)に引き続いてXeon 5148 (Woodcrest) 低電圧版を2つ搭載した1Uサーバで、カーネルコンパイル時間の比較と、消費電流の測定を行いました。Xeon 5148はXeon 5100 Woodcrestシリーズの中で、現在唯一の低電圧版で、動作周波数が同じXeon 5140のTDPが65Wであるのに対し、TDP=40Wと、38%以上も低消費電力です。私の周りにはデータセンターのラック電源容量が足りず困っているお客様が多いので、これこそ救世主ではないかと期待しています。

構成 

CPU: Xeon 5148 2.33GHz L2=4M Woodcrest Dual Core × 2 (全部で4コア)

メモリ: FBDIMM 512MB × 4

マザー: Supermicro X7DVL-E 

OS: Debian Linux 3.1 Sarge / Kernel 2.6.15

Linuxカーネルコンパイル 所要時間

CPU: Xeon 5148 2.33GHz L2=4M Woodcrest Dual Core × 2 (全部で4コア)

cd /dev/shm/
tar -jxf ~/linux-2.6.18.tar.bz2
cd linux-2.6.18/
make menuconfig

time make -j 12 > /dev/null 2>&1

real    3m1.098s
user    10m46.164s
sys     1m7.272s

単純にクロック数が速さを決定すると仮定すると、Xeon 3060 2.4GHz Single CPUで5分40秒だったので、Xeon 5148 2.33GHz × 2だと、理想的には2分55秒程度が期待できるが、そこまでは行っていない。しかし、まずまずのスケーリング。

また、CPUを一つ外してSingleCPU構成の時のカーネルコンパイル所要時間も計測してみました。 予想通り、約2倍の時間が必要でした。

CPU: Xeon 5148 2.33GHz L2=4M Woodcrest Dual Core × 1 (全部で2コア)

real    5m56.365s
user    10m44.732s
sys     1m3.572s 

電流測定

クランプ式電流系を用い、1Uサーバの電源ケーブルに流れる電流を測定。 

Xeon 5148 (2.33GHz L2=4M Woodcrest DualCore) Dual CPU、メモリ2GB

突入電流      1.65A
アイドル時     1.60A
高負荷時      2.19A

Xeon 3060を用いたシングルCPUの1Uサーバのピーク時の消費電流が1.47Aだったので、Xeon 5148デュアルCPUのサーバは最大3A前後と予想。しかし、LowVoltageモデルのおかげか、高負荷時の消費電流が2.19Aと大分予想より低いことがわかりました。消費電力が高いと評判のFB-DIMMを使っていても、LowVoltageモデルのXeon 5148にすることで、プロセッサ辺りの消費電力を低減できることがわかりました。電源容量の制約が厳しいデータセンター向けには、まさにうってつけと言えそうです。

Xeon 5148 (2.33GHz L2=4M Woodcrest DualCore) Single CPU、メモリ2GB

突入電流      1.50A
アイドル時     1.50A
高負荷時      1.83A

Xeon 5148 シングルCPU構成時にはデュアルCPU構成時に比べて消費電流は少なくなるが、次のグラフに見られるように、Xeon 3060を用いた1wayサーバの方がシステム全体としてさらに電流消費が少なくなるため、2wayサーバでXeon5148を一個用いるより」、1wayサーバで1way専用CPUであるXeon3060を一個用いた方が良いといえる。

消費電流
消費電流

 

CPU比較
CPU比較: カーネルコンパイル所要時間、消費電流。左下ほど良い。