最近フラッシュメモリを利用したSSD(Solid State Drive)が注目を集めて います。 SSDは駆動部品を持たないため、HDDに比べ高速で、低消費電力であることが 期待されています。 なかでもIntelのSLC(Single Level Cell)タイプSSD、X25-Eは、公称性能で シーケンシャルRead 250MB/s、シーケンシャルWrite 170MB/sといった性能を 持つ爆速SSDです。 前回X25-Eの単体性能を評価し、カタログスペック通りの性能を測定する ことができました。 今回はそれに引き続き、RAID構成時の性能を評価したところ、RAID0(4台)で最高でRead 1.0GB/s、Write 821MB/sという、驚異的な性能を 叩き出しました。 高速にデータを読み書きする必要があるデータベースサーバや、映像コンテ ンツの編集用のワークステーションとしても、期待できそうです。

測定環境

サーバ

CPU Intel(R) Xeon(R) CPU X3350 2.66GHz
マザーボード Supermicro X7SBi
メモリー DDR II 800MHz ECC 8GB

RAIDカード

製品名 ポート数 キャッシュサイズ
Adaptec 5805 8 512MB
Areca 1680i 8 256MB
3ware 9690SA-4I 4 256MB

SSD

製品名 Intel X25-E 32GByte (SSDSA2SH032G1C5)
特徴 2.5", SATA2, SLC

測定方法

シーケンシャルアクセス

シーケンシャルアクセスの速度を調べるためにddを使用しました。 SSDとHDDのそれぞれ先頭2GBのパーティションを作成し、以下のコマンドで読み書きの速度を調べました。

  • 読み込み: dd of=/dev/null if=/dev/sda bs=100M count=20 iflag=direct
  • 書き込み: dd if=/dev/zero of=/dev/sda bs=100M count=20 oflag=direct

ランダムアクセス

ランダムアクセスの速度は、bonnie++を使用して計測しました。 SSD全体をext3でフォーマットし、/mnt/にマウントした後、以下のコマンドで読み書きの速度を調べました。

ソフトウェア bonnie++ 1.95
コマンドライン bonnie++ -u 0 -b -d /mnt/

測定結果

シーケンシャルアクセス

Adaptec 5805 (Write Cache=on(wb))

RAID構成 Read(MB/s) Write(MB/s)
1(2台) 481 227
0(4台) 1GB/s 821
5(4台) 1GB/s 369

Areca 1680i

RAID構成 Read(MB/s) Write(MB/s)
0(4台) 730 515
5(4台) 737 397

3Ware 9690SA-4I(Storsave=performance)

RAID構成 Read(MB/s) Write(MB/s)
1(2台) 342 159
0(4台) 523 638
5(4台) 494 325

ランダムアクセス

Adaptec 5805 (Write Cache=on(wb))

RAID構成 Seq Input Block(Read, KB/s) Seq Output Block(Write, KB/s) Random Seek(/s)
1(2台) 402132 195244 4774
0(4台) 828954 561351 4980
5(4台) 805462 346559 14497

Areca 1680i

RAID構成 Seq Input Block(Read, KB/s) Seq Output Block(Write, KB/s) Random Seek(/s)
0(4台) 708364 302941 5147
5(4台) 696151 280699 15854

3Ware 9690SA-4I(Storsave=performance)

RAID構成 Seq Input Block(Read, KB/s) Seq Output Block(Write, KB/s) Random Seek(/s)
1(2台) 132180 183722 4435
0(4台) 540679 268970 11787
5(4台) 341683 221160 4585

まとめ

Adaptec 5805 + Intel X25-E(4台)、RAID0の構成で、シーケンシャルRead 1GB/s、シーケンシャルWrite 821MB/sという驚異的な性能を得ることができました。各RAIDカード毎にみるとRaid0>Raid5>Raid1 の順に性能が高く、RAIDレベル毎にみるとAdaptec>Areca>3Wareの順に性能が高いということがいえそうです。 シーケンシャルRead/Writeの実験では読み書きするデータサイズが2GBであるため、RAIDカードのキャッシュにより性能が若干良く見える可能性があります。 Adaptecの性能が高いのは、キャッシュサイズが他に比べて大きいことも、奏功しているかもしれません。 SSD単体での、シーケンシャルWriteカタログスペックが170MB/sであるのに、4台でRAID0を組んだ場合に、170MB/sの4倍より大きい、821MB/sという数値が観測されたのも、こうした理由からだと考えられます。